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2022/02/04

 4日の市場は日経平均が反発。終値は前日比198円高の2万7439円だった。前日の米国株が急反落した流れを受けて150円ほど安く始まったが、それは昨日にある程度織り込んでおりすぐに前日終値近辺まで戻す展開。中頃からは時間外取引の米株先物(ナスダック100指数先物)の上昇が刺激となって昨日の下げを取り戻すかのように上げ幅を広げていった。NY原油先物が7年4カ月ぶり高値まで上昇し金利上昇への警戒感は残るが、日本株は意外と底堅い面を見せている。

 昨日の米国市場はハイテク株の急落を受けてダウ平均は5日ぶりに大幅反落した。2日引け後に発表された旧フェイスブック(現メタ)社の決算と見通しが事前予想に大きく届かず同社株が26%もの暴落。これが他のハイテク株売りに波及し全面安の展開となってしまった。もともと直近まで米国株全体が大きく買われていただけに、目先筋の手じまいのきっかけを与えてしまった格好だ。この動きで米国株のリバウンド相場も目先一巡となった感がある。

 さて、東京市場は米国株急落はある程度織り込んでいたため本日は反発する展開。国内に目立った買い材料がなく、ここまで上げたのはやや違和感があるが、外国人の売りが減っていることは確かで、低いPERを含めて需給面は安定しているようである。指数として目先は2万7000円台を固める動きだろう。北京五輪開幕も盛り上がりはいまひとつだが、目先はもう少し上値を試しそうである。