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2022/02/10

 10日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比116円高の2万7696円で、先月20日以来の高値水準となった。前日の米国株がハイテク株中心に大きく上げたことが好感されて開始から200円を超える上昇となった。この時点で25日移動平均線(2万7625円)を上回り上げに弾みをつけている。国内企業の決算も想定をやや上回っており、新型コロナやインフレに今のところ負けていないことも確認。日本株全体の割安感を買う動きがじわりと広がっている。

 昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は大幅に3日続伸した。前日の1.9%台前半(2年3カ月ぶり)という高水準から長期金利が低下して市場には安心感が台頭。特に高金利に弱いハイテク株が買われて市場全体をけん引した。また、米国の新型コロナ新規感染者数が1月のピーク時の1/3以下まで減少していることも後押し要因となった。FRBの利上げピッチの早まりに警戒感は残るものの、3月の利上げはすでに織り込んでおり動きが取りやすくなっている。

 さて、東京市場は本日も米株高に引っ張られるように日経平均が続伸。半値戻りの水準(2万7716円)一時達成や25日移動平均線を超えて、一段上方のステージをうかがう格好となっている。昨日から出来高も増えてきており業績を買う動きも徐々に顕在化。国内の新型コロナの新規感染者数は依然として高水準だが市場はこれを織り込みつつあるようだ。来週は2万8000円台を狙う展開となろう。