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2022/02/14

 3連休明けの市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前週末比616円安の2万7079円だった。連休中の米国株急落を受けて大きく売りが先行する展開に。ロシアのウクライナ侵攻が今週中にもあるとされ、それを織り込むような動きが急速に進んでいる。また、米国の消費者物価指数の上昇も利上げペースの早まりを想定させ売り材料視されている。市場はせっかくの戻り歩調にあったが取り巻く環境が不透明で荒れやすい状態だ。

 前週末の米国市場はウクライナ情勢緊迫を受けてダウ平均は大幅続落した。前日も500ドル以上下げて2日間で1000ドルの下げを演じている。この日米国が五輪期間中にもロシアがウクライナに侵攻する緊急性を発したことで情勢が一気に緊迫化。自国民退避も促しており地政学リスクが一気に高まった。株式市場はまだウクライナ情勢を完全には織り込んでおらず、戦争リスクを考慮したスタンスにならざるを得なくなっている。

 さて、東京市場はロシアのウクライナ侵攻問題に冷や水を浴びせられた格好で再び調整ムードに包まれてしまった。日経平均は25日移動平均線(2万7569円)を割り込んでしまい短期上昇トレンドがストップ。2月相場の下値サポートゾーンである2万7000円も一時下回ってしまった。先物主導でやや売られ過ぎの感はあるが、外部要因が読めないだけに押し目買いを入れにくい相場となっている。