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2022/03/03

 3日の市場は日経平均が反発。終値は前日比184円高の2万6577円だった。ウクライナとロシアの停戦協議が行われる見通しとなったことで買いが先行。昨日の米国株の上昇も後押し材料となっている。米FRB議長が今月に利上げを行うと議会で証言したことも金融政策の不透明感後退につながった。日経平均は一時300円を超える上げとなったが、売り方の買い戻しが主で継続的な戻りにはなっていない。

 昨日の米国市場はロシアの停戦協議再開表明を好感してダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。上げ幅は一時700ドルを超える場面もあった。この日、ロシアがウクライナとの停戦協議を再開すると表明したことを受け、目先筋の売り方の買い戻しが活発化した。一方、原油先物は1バレル=110ドル台まで急騰。連日の大幅高に将来の景気減速懸念が強く意識されるようになっている。ウクライナ情勢も依然として読めない現状から戻りは一時的なものと思われる。

 さて、東京市場はウクライナ情勢を睨みながらの神経質な展開が続いている。本日は停戦協議を材料に買い戻されているが、難航が予想されており今後は期待の反動安が懸念される。原油相場の急騰が日本経済を冷やすことは必至で影響はまだ織り込み切れていない。マザーズやジャスダックなど新興市場は小幅ながらも続落しており、内需景気への不安感が表れている。