2022/03/11
１１日の市場は日経平均が早くも大幅反落。終値は前日比５２７円安の２万５１６２円だった。前日の米株反落に加え昨日の日経平均が上げ過ぎた反動がさっそく表れた格好だ。ウクライナ情勢やロシアへの制裁による自国への影響が読み切れず、当面は景気下押し圧力を織り込む動きが優勢になると思われる。本日はメジャーＳＱ算出日であったがこちらは特に波乱はなし。今後は３月期末に向けた益出し売りなどの需給要因が上値を抑えてこよう。昨日の米国市場は２月の消費者物価指数の高い伸び率を嫌気してダウ平均は反落した。同消費者物価指数は前年同月比７．９％上昇と事前予想も上回る高い伸び。３月の原油急騰はまだ反映されておらず今後も高い伸び率が予想されることから景気圧迫懸念が強まった。ウクライナとロシアの初の外相会談が何の進展もなく終わったことも失望要因に。長期金利は上昇しＰＥＲの高いハイテク株が売られている。ロシアは相変わらず強気の姿勢で市場の混迷はまだ続きそうである。
さて、東京市場は昨日に上げ過ぎた反動などから反落する展開。売り方の買い戻しがメインで、それが一巡すると買い手の乏しさが浮き彫りとなる。ウクライナ発の世界の混乱が３月中は続きそうな気配で迂闊に買いを入れられない状態だ。日経平均はとりあえず２万５０００円台に戻しているものの、情勢は依然不透明で再び大台を割り込む展開も来週以降は予想される。