トップページへ戻る

バックナンバー

2022/03/17

 17日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比890円高の2万6652円で、今月1日以来の水準まで急回復してきた。ロシアによるウクライナ全面侵攻時の水準を取り戻し、3月9日の安値(2万4681円)が当面の底値となったようだ。停戦交渉進展への期待や米国の利上げに対する過度な不透明感の後退が大幅買い越しにつながった。日経平均は25日移動平均線(2万6312円)を明確に超えて短期トレンド転換を果たしている。

 昨日の米国市場はロシアとウクライナの停戦交渉の進展が期待されダウ平均は大幅に3日続伸した。この日ウクライナの大統領がビデオ演説でロシアとの停戦に向け「現実味が出てきた」と発言したことが大きく好感された。一方、FRBが利上げを決め、さらに年7回のペースで利上げを行うとしたことでダウ平均は午後に一時マイナスとなる場面も。購入資産圧縮について強く踏み込まなかったためその後は再び買い直されたが、この日は材料で上下に大きく振れる1日となった。

 さて、東京市場はにわかに停戦への期待が膨らみ日経平均は全面侵攻開始前の水準をほぼ回復した。米国の利上げピッチはかなり強めだったものの、議長の会見で資産圧縮に触れなかったことや、中立金利の目標値引き下げなどで安心感が広がったようだ。日経平均のチャートは本日窓明け上放れの大陽線を示現して25日線をクリア。短期底打ちの強い形を示している。