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2022/03/28

 週明けの市場は日経平均が10日ぶりに反落。終値は前週末比205円安の2万7943円だった。前週末の米国株は上昇したが一部銘柄がけん引する形だったので東京市場には響かなかった。むしろ直前まで9連騰もしていたテクニカル的な反動が出て朝からマイナスの展開。円安トレンドは維持しているものの米国でハイテク株が下げた影響もあったようだ。2万8000円台から上は売り方の買い戻し以外の需要が乏しく、目先は徐々に上値の重さが目立ってこよう。

 前週末の米国市場は原油高や金利上昇が一部の銘柄で好感されてダウ平均は続伸。2月中旬以来の高値で取引を終えた。サウジアラビアの石油施設がミサイル攻撃を受けて大規模火災が発生し原油相場が上昇へ。通常なら売り材料と思われたが米石油株がこれにより大きく上昇した。また、長期金利の上昇で恩恵を受ける金融株も買われ、これら一部銘柄がけん引してダウ平均やS&P500種が上昇している。一方、ハイテク株は売られてナスダック指数は小反落した。

 さて、東京市場は日経平均が10日ぶりに反落するなど戻り一服の動きに入りつつある。先週、上値200日移動平均線(2万8269円)に一時は達したことでテクニカル的にも一度は跳ね返されるところである。一方、円相場が1ドル=123円台に急落したことで下げ渋る場面も。日銀が無制限に国債を買い取る「指し値オペ」を実施すると通知したことが円安を加速させたようである。