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2022/04/08

 8日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比97円高の2万6985円だった。朝方は前日の米株高の流れを受けて300円近い反発で始まったが、売り方の買い戻しが主でそれが一巡すると早くも値を消す重い展開。ウクライナ情勢に改善が見られず、ロシアへの制裁も長期化する見通しから、インフレ圧力の続く不透明さを嫌気している。午後になるとマイナス圏まで落ちていた日経平均はプラス圏に戻したが、朝方のような勢いには及ばなかった。

 昨日の米国市場は目先的な利上げ売りが一巡してダウ平均は3日ぶりに反発した。この日は朝からFRBの積極的な利上げ姿勢を嫌気した売りで300ドルほど下げる場面があったが、売り一巡後は徐々にディフェンシブ銘柄中心に押し目買いが入り切り返す動き。まだ長期金利の上昇が続いているため上値追いの勢いはなかったが、午後にはとりあえずプラス圏に浮上して落ち着きを取り戻している。ハイテク株の多いナスダック指数も小幅ながら反発して取引を終えている。

 さて、東京市場は新年度に入っても実需不足が続き、日経平均は上値の重い展開を強いられている。米国の急ピッチな利上げや世界的なインフレ加速が相場を圧迫。時間のかかることだけに不透明感は長引きそうな雰囲気だ。テクニカル的には下値25日移動平均線(2万6777円)が昨日、今日と日経平均をサポート。円安もあっていったんは反発しやすい状況にある。