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2022/04/11

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比164円安の2万6821円だった。前週末の米国市場でハイテク株や半導体株が下げた流れを受けて序盤は222円安と売り込まれる場面があった。その後は日経平均のPERの低さ(12倍台)に着目したバリュー株買いなどで支えられ下げ幅を縮小する場面も。しかし、時間外取引の米株先物安や中国株の下げ拡大を受けて終盤は再び軟調に。下値25日移動平均線(2万6811円)に何とかサポートされて取引を終えている。

 前週末の米国市場は長期金利上昇を好感した金融株の上げが指数をけん引してダウ平均は続伸した。長期金利が朝方2.7%と3年ぶりの高水準をマーク。利ざや拡大との見方から金融株が買われダウ平均を引っ張った。加えて景気情勢に左右されない食品、薬品などのディフェンシブ銘柄にも買いが入り、主要指数ではダウ平均だけが上げている。一方、金利上昇に弱い高PERセクターであるハイテク株は下落。ナスダック指数は1%を超える下落率となっている。

 さて、東京市場は米ハイテク株安や中国株安につられて日経平均が反落する展開。特に中国上海株や香港株が3%前後の下げを演じるなど、新型コロナのロックダウンなどで中国景気に懸念が生じている点が意識されている様子。12日には3月の米消費者物価指数が発表される。物価の天井が見えない状況でこの数字はかなり警戒されており、通過するまで動きは取りにくいだろう。