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2022/04/18

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比293円安の2万6799円だった。前週末の米国市場はイースター(復活祭)で休場となり3連休。欧州市場も休場だった。手掛かり材料に乏しく本日は動きがないかと思われていたが、時間外取引の米株先物安の影響を受けて日経平均は序盤からみるみる下げ幅を拡大。1ドル=126円台後半という20年ぶりの円安があっても支えとならず、一時は521円安(2万6571円)まで下値を広げてしまった。特に米ナスダック100先物の下げが大きくハイテク株の売りにつながってしまっている。市場では上海のロックダウン継続などで中国景気の先行き懸念も出始めている。中国は先週末、新型コロナの感染拡大が止まらないことなどで4カ月ぶりに預金準備率の引き下げを発表したが、それだけ景況が芳しくないことの裏付けでもあり市場の重荷となっている。今週は中国の1−3月GDPなど主要経済指標の発表がありより動きが取りにくいだろう。一方、午後からは売り方の買い戻しなどから下げ幅を縮小。PER12倍台という低さから主力株の一角に押し目買いが入っている。ケイ線的には日経平均は25日移動平均線(2万7157円)がやはり上値限界ゾーンとなってしまったようで当面は弱めのトレンド継続へ。最近は出来高の減少傾向も目立っており新年度入りの新規資金流入はまだ多くは見られない。ウクライナ情勢はより混沌としておりなかなか腰を据えて日本株を買うという状況にはならないだろう。