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2022/04/20

 20日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比232円高の2万7217円で、3日ふりに2万7000円の大台を回復した。前日の米国株が大幅高となったことや、1ドル=129円台に入った円安が材料となって前場は一時400円を超える上げ相場となった。買い一巡後は25日移動平均線(2万7299円)や75日移動平均線(2万7194円)が意識されて伸び悩んだが、米国経済の強さに安心感が戻っており、円安とともに日経平均はもう少し戻りを試すことになりそうだ。

 昨日の米国市場は堅調な経済指標や原油安を受けてダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。インフレが加速するなかでも米経済指標や企業業績は伸びていてファンダメンタルズの強固さを評価する動きが出ている。FRBも金融引き締めに関して景気に配慮する姿勢を一部で示しており市場には安心感が広がっている。長期金利がじわりと上昇し続けるなかでもこの日はハイテク株の多いナスダック指数が反発。ハイテク株の成長性も改めて評価されている。

 さて、東京市場は米株高や円安といった外部要因に助けられて本日も上昇。厳しさを増すウクライナ情勢やロックダウンの続く中国景気への懸念はあるものの、日経平均のPER12倍台という割安感も働いて下値を切り上げる展開となっている。国内主要企業の決算発表が来週から始まるため内容を見極めたいとする姿勢から本格的な戻りはそれを待ってからとなりそうだ。