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2022/04/21

 21日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比335円高の2万7553円で、今月5日以来の高値となった。昨日の米ハイテク大手の決算を好感して買い先行の展開に。時間外取引の米株先物が堅調で事前予想以上に上値を伸ばしている。チャート上では25日移動平均線(2万7371円)、75日移動平均線(2万7176円)を超えて回復基調入りへ。円安による輸出企業の収益上ブレ期待が指数を押し上げているようだ。

 昨日の米国市場は主要企業の決算を好感してダウ平均は続伸した。IBMとP&Gの1−3月決算が事前予想を大きく上回ったことから両社株が急伸。2社でダウ平均を90ドル近くも押し上げた。インフレや金利上昇にも耐える企業があることは安心感を呼んでいる。一方、ネットフリックスは数字が事前予想に届かず大きく下落。他の娯楽系株にも売りが及ぶなど足を引っ張った。このため主要指数ではダウ平均以外は下落している。

 さて、東京市場は本日も堅調に推移し日経平均が上値を切り上げる展開に。目立った買い材料はなかったが円安好感相場が続いているものと思われる。また、この日は米長期金利の上げ一服も少なからず買い材料となったようである。一方、東証の出来高自体は増えておらず新規資金の流入は目立って見られない。先物買いが主で上昇の持続性には懐疑的な見方がある。