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2022/04/27

 27日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比313円安の2万6386円で今月12日以来の安値となった。前日の米株急落を受けて開始早々に600円を超える下げ幅を示現した。売り一巡後は下値が2万6000円を割り込まなかったことから徐々に買い戻す流れに。日本株のPERの低さから主力株には小口の買いが入っている模様。売り物も現物株は比較的限られているようで、先物だけでの下げでは現状、2万6000円は割れないように見受けられる。

 昨日の米国市場は中国のロックダウン拡大懸念からダウ平均は大幅反落。3月14日以来の安値となった。新型コロナの感染拡大が収まらない中国で、上海に続き北京までもがロックダウンになる懸念が生じ、中国の景気減速や世界的なサプライチェーン寸断を警戒する売りが急速に広がった。ボーイング、ナイキなど中国関連企業が売られ、ハイテク株の多いナスダック指数は4%近い急落商状となっている。FRBのタカ派的な利上げ姿勢も引き続き重荷に。

 さて、東京市場は米国株の下げの割に日経平均はある程度抑制された下げとなっており、出来高の少なさから見ても実需売りがあまり多くない下げと思われる。原油高(物価高)、高金利など外部環境は依然不透明だが、PERの低さによる株価の下方硬直性が発揮され出している面があり、当面は2万6000円を守るような動きとなるだろう。一方、岸田政権の物価対策への評価は今のところ見られない。