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2022/04/28

 4月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比461円高の2万6847円だった。前日の米国株は方向性に乏しかったが、時間外取引の米株先物が堅調に推移したことで、朝方にもたついた後は徐々に買い戻しが優勢となっていった。国内では3月決算発表が本格化。前日に好決算を発表したアドテストなどの上げが指数をけん引。1ドル=130円台に入った円安も追い風となり尻上がりに上げ幅を広げていった。連休前の買い戻しも大きかったようだ。

 昨日の米国市場は主力企業の好決算を評価してダウ平均は反発した。決算の良かったビザとマイクロソフトが5〜6%の上昇となりダウ平均をけん引。2社で指数を170ドルも押し上げた。前日に800ドル以上も値下がりした反動もあったようだ。しかし、ダウ平均は取引時間中にマイナス圏に入る場面もありアク抜け感はやや乏しい。ロックダウンの続く中国景気への不安や強気のFRBの利上げ姿勢が上値を重くさせている。

 さて、東京市場は昨日の下げの反動もあって大きく買い戻される展開。連休前の売りは概ね一巡しており、全体のPERの低さもあり小口買いでスルスルと値を戻していった。中国主要都市の新型コロナ感染拡大が落ち着きつつあると伝わったこともひとつの安心材料に。ここまでの主力企業の3月決算は良いもの悪いもの半々といったところだが、悪目は先行して織り込んでおり株価は上ブレしやすくなっている。