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2022/05/06

 6日の市場は日経平均が反発。終値は前営業日比185円高の2万7003円だった。昨日の米国株が急落した流れを受けて序盤は275円安と売り込まれる場面があったが、先物絡みの売りが中心で現物株は比較的安定して推移。その後はじわじわと切り返しプラス圏へ浮上。下値の堅いところを見せている。米国の利上げに関しては0.75%利上げ幅が否定され安心感が少し出ている。円安基調が続くとの見方も支えとなって2週間ぶりに2万7000円台を回復した。

 昨日の米国市場はインフレ加速を警戒してダウ平均は4日ぶりに大幅反落した。1000ドルを超える下落幅は本年最大で2020年6月以来の規模。ただ、日本の3連休中のトータルでは60ドル程度の下げに収まっており大崩れしている感じではない。FRBは4日に22年ぶりの0.5%利上げを決定し市場には一時アク抜け感が出た(ダウ平均900ドル高)が、まだインフレは収まらないとの警戒感が蒸し返されてこの日の下げにつながってしまった。

 さて、東京市場は連休中の米国株が上下に大きく振れながらも結果的にほぼ変わらずの水準を維持していることで、先行き不透明感がありながらも下値安定的な動きを続けている。首相が新型コロナ水際対策を6月に緩め、安全を確保した原子炉再稼働にも触れるなどで関連株が部分的に賑わった。一方、新しい資本主義を訪問先の英国で披露したがこれには市場は無反応。市場は円安を支えに安定した5月相場を展開しそうだ。