トップページへ戻る

バックナンバー

2022/05/16

 週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比119円高の2万6547円だった。前週末の米株反発の流れを受けて寄り付きから300円を超える上げ幅でスタート。特に米で半導体やハイテク株が大きく反発したことから指数では日経平均の上昇率が際立っていた。一方、売り方の買い戻しも多く、買い一巡後はズルズルと後退する展開に。やはり上値25日移動平均線(2万6756円)や75日移動平均線(2万6844円)辺りは目先の抵抗ゾーンのようである。

 前週末の米国市場は目先の売り一巡感から材料不在ながらもダウ平均は7日ぶりに大幅反発した。前日までの6連敗で2300ドル以上も下げておりリバウンド狙いの買いも入りやすくなっていた。ウクライナ情勢やインフレ・利上げに関してはここまでの情報はひとまず織り込んだようで、短期筋の買いは入りやすくなっている。課題は中長期の資金がインフレ・利上げの持続性をどう見るかで、今のところはまだ本格参戦の様子は見受けられない。

 さて、東京市場は米株高を受けて戻りを試す展開となったが、上値の各種移動平均線に達したところで伸び悩みその後はだれる動きとなってしまった。中国の4月の小売売上高など主要指標は足元の落ち込みを示すものとなったが、上海市がロックダウンを6月に解除するとして好悪材料が相殺される格好に。ただ、時間外取引の米株先物安が足を引っ張るなどして上げ幅を縮小させている。