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2022/05/19

 19日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反落。終値は前日比508円安の2万6402円だった。前日の米国株がインフレと企業収益減という現実的な問題に直面して大きく下げたことを受けて全面的に売りが先行した。日経平均は直近4日間で1250円も上げていたためその反動も出ている。円相場が1ドル=127円台に一時入ったことも嫌気された模様。一方、PERで見た割安感から2万6000円台はキープ。日銀のETF買い観測も後場の下げ渋りに貢献したようだ。

 昨日の米国市場は小売大手の低調な決算を嫌気してダウ平均は4日ぶりに大幅反落した。下げ幅は1000ドルを超えて今年最大。年初来安値を再び更新している。米小売り大手ターゲットの決算が前年同期比52%の減益。同じく大手のウォルマートも低調な決算となっていたことで企業業績への懸念が強まった。売上が伸びても利益が大きく減っていることで物価高によるコストが吸収できていない様子。市場は改めてインフレを売る動きを強めている。

 さて、東京市場は改めてコストプッシュインフレを意識する、金利上昇と物価高という逆風を織り込む展開に。せっかく2万7000円まで戻し回復の流れを掴み始めていたのに、逆金融相場下にあることを思い知らされる結果となっている。25日、75日移動平均線を割り込み市場は再度調整トレンドへ。足元で原油相場が高止まりしていることも警戒要因のひとつとなっている。