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2022/05/20

 20日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比336円高の2万6739円だった。米国株の下げは昨日にある程度織り込んでいたようで序盤からプラスのスタートに。米株急落でも2万6000円を割れなかったことから押し目を拾う動きも出始めている。朝方発表された4月の消費者物価指数は前年同月比2.1%の上昇と概ね予想の範囲内。中国が住宅ローン向け金利の引下げ誘導を発表して中国株が上昇。時間外取引の米株先物高もあって中頃以降は上げ幅を広げていった。

 昨日の米国市場は物価高、金利上昇による企業業績圧迫懸念からダウ平均は続落。連日で年初来安値を更新した。この日は百貨店大手の決算がふるわず引き続きインフレの負の部分を売る展開。景気への不安から長期金利が低下して大手金融株の下げにもつながり、一時は500ドル近く下げる場面もあった。一方、ダウ平均は昨日に今年最大の下げを演じただけに後半相場では徐々に買い戻す動きも。ナスダック指数などは小幅安にとどまっていた。

 さて、東京市場は昨日の急落に対するリバウンド的な動きを強め、後場には一段高を演じるなど早くも底堅さを確認する状態。インフレの負の部分は依然として残るが、実需売りがこの水準で枯れつつある様子がうかがえる。中国人民銀の一部利下げ措置で中国株が急伸したことも戻りに弾みをつけている。週末になって市場の雰囲気が改善したことで来週につながる戻りとなった。