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2022/05/24

 24日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比253円安の2万6748円だった。前日の米国株は大きく上げたものの、それは昨日中に概ね織り込んでいたようで、本日の日経平均は小甘いスタートに。2万7000円台ではある程度の戻り待ちの売りが出て上値を抑えるようである。その後は時間外取引の米株先物安につれて下値を拡大。中でもナスダック指数先物が下げ幅を広げたことが影響してしまったようだ。

 昨日の米国市場は金融株の上昇をきかっけにダウ平均は大幅続伸した。金融大手JPモルガンが投資家向け説明会で今期業績の上方修正を公表。連想で他の金融株にも買いが広がった。また、米大統領が中国への関税引き下げを検討していると発言したことも買い材料視されている。ダウ平均の上げ幅は一時700ドルを超えるなどほぼ全面高の展開に。ハイテク株にも買いが入りナスダック指数は4日ぶりの反発となっている。

 さて、東京市場は日経平均が目先2万7000円台に乗せたことでひとまず上げ一服の状態に。米株先物安が日経平均先物売りを誘い後半相場は下げ幅を広げてしまった。米大統領の来日に絡んでIPEFなどの新しい経済協定が発表されたが材料視されず。TPPより期待値が低く話題にものぼらなかった。ロシアによるウクライナ侵攻から3カ月経ったが、悪材料慣れはしたが低空飛行の状態は続きそうだ。