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2022/05/27

 27日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比176円高の2万6781円だった。前日の米国株が上昇した流れを受けて寄り付きから300円を超える上げでスタート。節目の2万7000円に再び接近した。米国株に目先の底打ち感が出てきたことで安心感も広がっている。ソフトバンクGが出資先のアリババ株急騰で大幅高となっていることも指数の上げに寄与。一方、週末ということもあって後半相場は目先筋の手じまい売りにやや押されてしまった。

 昨日の米国市場は相次ぐ小売大手の好決算を受けてダウ平均は大幅に5日続伸した。百貨店メーシーズや大手1ドルショップの四半期決算が市場予想を上回り、関連小売株にも買いが波及。堅調な消費姿勢が確認できて景気の底堅さが確認できた。ダウ平均は取引終盤にかけて一段高となり上げ幅を600ドル超まで広げる場面も。利上げやインフレ加速に振り回された5月相場だったが、ここに来てようやく落ち着きを取り戻してきた格好だ。

 さて、東京市場は米株高もあって日経平均が切り返す展開に。2万7000円辺りでの上値の重さはあるが、下げる場面でも下値に買いが入っおり、直近2週間の日足チャートは下値切り上げ型の三角もち合いとなっている。日柄をかけて売り物をこなしておりきっかけがあれば上方へブレイクしやすい形でもある。25日移動平均線を上回る場面も増えており来週は上ブレしやすい相場となりそうだ。