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2022/05/30

 週明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比587円高の2万7369円で一気に大台を回復。先月21日以来の高値で取引を終えた。米国株主要3指数が大幅高となったことで寄り付きから2万7000円の大台乗せに。その後もインフレのピークアウトを先取りする動きで上げ幅を広げて行った。政府がスタートアップ支援やNISAの拡充策などを6月中にまとめるとしたことも後押し材料となった模様。もち合い上放れでステージは一段上がった格好となっている。

 前週末の米国市場は過度なインフレ懸念の後退でダウ平均は大幅に6日続伸した。朝方に発表された4月の個人消費支出物価指数の伸びが前月より鈍化した。同時に発表された個人消費支出は事前予想以上に伸びており、インフレの最盛期が過ぎ、消費も底堅さを保っていることから市場の先高観が一段と高まった。長期金利はこれを受けて低下し、ハイテク株の多いナスダック指数は3%以上の急騰を演じている。

 さて、東京市場は日経平均が三角もち合いを上放れたことで回復相場が一段階上がり、2万7000円台に定着しそうな流れとなっている。これ以上のインフレ進展がなければ企業業績が2期連続で過去最高益を達成することは間違いなく、PERの低さから見ても、今から6月相場に向けて水準を切り上げて行く可能性は高そうだ。時間外取引の米株先物が高く明日も堅調な展開が予想される。