トップページへ戻る

バックナンバー

2022/05/31

 5月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比89円安の2万7279円だった。昨日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場。代わって注目された欧州市場は中国・上海のロックダウン解除(6月1日から)などを手掛かりに英FTSE100総合指数、ドイツDAX指数ともに4日続伸と堅調だった。東京市場はこの流れで朝方は日経平均が90円ほど上昇する場面があったが、直近2日間で760円も値上がりしていた反動が出て、9時半前にはマイナス圏に落ちるなどやや気迷いも見せている。ただ、中国のロックダウン解除は中国景気の底打ちにもつながるだけに、今後の相場の新たな下支え要因となってこよう。本日発表された中国の5月のPMIが事前予想を上回ったこともプラスで、相場は下げはしたが下値の堅さも見せている。

 日経平均の日足チャートは昨日のミニ三角もち合いの上放れで、6月相場として最大2万8000円辺りまで目指せるような状態に。今年に入ってなかなか超えることのできない200日移動平均線(2万7942円)辺りが次なる上値目標値となってこよう。そのためには米国株の安定した戻りや円安水準の維持なども欠かせない。本日の東証プライム市場の売買代金が5.5兆円と4月の市場再編後で最高を記録したが、MSCIによる株価指数採用銘柄の入替に伴う売買が膨らんだことが主因で新規資金の流入を示唆していることではない。