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2022/06/17

 17日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比468円安の2万5963円で、先月12日以来の安値となってしまった。前日の米株急落の流れを受け開始数分で700円を超える下げを示現。寄り付きから2万6000円台を割り込んだ。世界各国が金融引き締めペースを早めるなどインフレと利上げが株式市場を圧迫している。そんな中、日銀が今日の政策決定会合で大規模金融緩和策の維持を決定。これで多少は値を戻したがアク抜けにつながるものではなかった。

 昨日の米国市場は米国に続きスイス、英国が相次ぎ利上げを決定したことを受けてダウ平均は大幅反落した。世界各国の急激な金融引き締めが景気後退リスクを改めて意識させ売りが加速してしまった。さらに、この日発表された米国の5月の住宅着工件数が2ケタの減少率となったこともスタグフレーションを連想させていた。利上げはまだ始まったばかりというのが現状であり、リスクを取るには時期尚早といった雰囲気がある。

 さて、東京市場は欧米の急ピッチな利上げの波をかぶり瞬く間に日経平均が2万6000円台を割り込む展開。日足では今月3度目の窓空けで「三空叩き込み」(目先底打ち)の形となるが、中長期的なインフレと金融引き締めがベースにあるため真の底値となる可能性はまだ低そう。トピックスはすでに5月安値を割っており全体的な弱気相場は今しばらく続きそうな雰囲気だ。