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2022/06/28

 28日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比178円高の2万7049円で、今月10日以来の2万7000円台回復となった。前日の米国株は反落したが日経平均は寄り付きの80円安でそれを消化してしまい、開始数分でプラス圏に戻す腰の強さを見せている。本日は6月決算銘柄の権利配当取りの最終売買日で一定の買い需要があるようだ。1ドル=135円台に戻った円安も下支え要因となっている。

 昨日の米国市場は前週末に上げ過ぎた反動からダウ平均は3日ぶりに反落した。この日は長期金利の上昇が目先筋の手じまい売りを誘った様子。欧米の中央銀行による積極的な利上げが景気を下押しさせるとの見方も根強く、戻れば売られるような図式は今しばらくは続きそうだ。一方、下げても下値は比較的堅いようで小口ながらも押し目買いが入ってくる。四半期末接近によるファンドなどのリバランス買いが入っていることも一部で指摘されている。

 さて、東京市場は当面の利上げやインフレを織り込んだ状態で、売り物薄の中を小口買いでスルスルと値を上げている状態。チャート上では25日移動平均線(2万6984円)をクリアしより底打ち感を強めている。6月13日〜14日に空けた窓を完全に埋めてきたこともポイントとなるだろう。本日はトピックスの上昇率が大きく全体が底上げされている雰囲気がある。