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2022/07/05

 5日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比269円高の2万6423円だった。昨日の米国市場は独立記念日のため休場。代わって注目された欧州市場はイギリス、フランスなどの株価指数が上昇する半面、ドイツ株が下がるなどまちまちの動きで主な材料とならなかった。それでも日経平均は寄り付きから200円を超える上げで始まり昨日からの戻り歩調を継続。時間外取引の米株先物高のおかげで一時は380円高まで買い進まれる場面もあった。この日は円相場が1ドル=136円台まで再下落に転じて指数をけん引。米国の一部メディアが「バイデン大統領が早ければ今週にも中国に対する関税の一部適用を除外する可能性があると」報じたこともプラスに働いている。一方、中長期的に見たインフレやそれに伴う景気下押し圧力への警戒は解けず、売り方の買い戻しが一巡すると徐々に騰勢が緩む状況。今晩の米株高を先取りする格好で上げており、明日以降の手掛かりに乏しいことも気迷いにつながっている。チャート面では10日移動平均線(2万6444円)が最初の抵抗線として意識されている様子。

 個別では楽天が傘下の楽天銀行の上場申請を行ったことが好感されて上昇。通信障害の回復したKDDIも反発。四半期決算で利益が大きく伸びたハイデ日高が大きく上げて年初来高値を更新。この他、ゼンショー、松屋、東電HDなども年初来高値を更新している。