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2022/07/22

 22日の市場は日経平均が7日続伸。終値は前日比111円高の2万7914円で先月9日以来の高値となった。朝方は前日まで6連騰もした反動から100円ほど安くなる場面があったが、目先筋の手じまい売りは続かず、9時半頃にはプラス圏へ浮上するなど、この水準でも需給は非常に安定している。欧州の11年ぶり利上げや国内の新型コロナ新規感染者数最高更新といったネガティブな材料はあるが、今の市場は過度なインフレ懸念の後退の方が勝っているようである。

 昨日の米国市場は好調な企業業績に支えられてダウ平均は3日続伸。3万2000ドル台を回復し、およそ1カ月半ぶりの高値となって取引を終えた。序盤はここまで急伸した反動から300ドルほど下げていたが、事前予想を上回る主要企業の決算発表が多く中頃から切り返して行った。長期金利の低下によりその恩恵を受けるハイテク株が特に買われ、ナスダック指数も1カ月半ぶりに12000の大台を回復。ECBの利上げも響かず米国市場はインフレを乗り越えつつある模様。

 さて、東京市場は連騰する日経平均に多少の過熱感はあるものの、2万7000円以下を売り込んでいた向きの買い戻しなどから、少ない出来高でも現水準を維持できる需給の安定感がある。インフレや景気後退などの過度な懸念が薄れ、夏相場として2万8000円台を捉えるような動きとなっている。日本でも4−6月決算が良好であれば、3月高値、6月高値を超えて行きそうな雰囲気だ。