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2022/08/01

 8月最初の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前週末比191円高の2万7993円だった。朝方は小安くなる場面があったものの、米国株の上昇を支えにじわじわと買いが入りプラス圏に切り返す底堅い展開。売り材料が概ね消化されており小口買いでもプラスに持っていける需給の良さがある。2万8000円の心理的なカベが意識され買い進みにくい面もあるようだが、外部環境の落ち着きから台がわりは時間の問題のように見受けられる。

 前週末の米国市場は好調なハイテク大手の決算を受けてダウ平均は3日続伸した。株価水準は6月上旬以来の高値となっている。アップル、アマゾンなど主力ハイテク株中心に事前予想を上回る4−6月決算を発表する企業が多く、主要3指数はそれぞれ連騰している。インテルなど最終赤字に落ちる一部企業もあるが、それをカバーするほど全体の企業収益は堅調のようだ。7月の株高で米国株の底打ちが確認でき、今後は回復の水準を探るじり高相場となって行きそうだ。

 さて、東京市場は米株高を支えに日経平均が反発。6月9日以来約2カ月ぶりの高値となった。上値は依然として2万8000円辺りで止まっているが、下値はこのところしっかりと切り上げてきており、この小さな持ち合いは2万8000円超えに向けて準備されているように見受けられる。中国でも経済指標が悪いなりに上海総合指数がしっかりしており、世界的にも悪い状態から抜け出しつつある。