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2022/08/04

 4日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比190円高の2万7932円だった。前日の米株高を受けて序盤から260円ほど上げる強い展開。一時2万8000円台に顔を出すなど上ブレ的な動きを見せている。一時130円台まで進んだ円高も一服し現在は1ドル=134円まで戻している。原油高も落ち着いており外部環境は株高を促す流れとなっている。国内に材料がなく取引時間中は膠着しがちだが、4−6月決算で全体の利益はやや底上げされており安定基調は続きそうだ。

 昨日の米国市場は好調な経済指標を受けてダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。この日発表された7月のISM非製造業景況感指数が事前予想に反して上振れしほぼ全面高の展開。米中の緊張感が増している状況ながら今のところ新規の材料がなく買い戻す動きも強まった。前日に急上昇した長期金利はこの日低下し原油先物相場も下落。過度なインフレ懸念が抑えられており買い安心感が広がっている。特にハイテク株の戻りが良く押し目買い基調に変わっている。

 さて、東京市場は米株高に支えられて本日も戻りを試す展開に。過度なインフレ懸念と米景気後退の懸念が薄れつつあることで下値余地がかなり狭まっている。米中の対立深化は新たな懸念材料だが現状は具体的なものが見えず消化難の状況。日経平均は下値200日移動平均線(2万7559円)にサポートされて安定した相場を展開している。明日は週末だが2万8000円を目指す流れは続きそうだ。