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2022/08/08

 週明けの市場は日経平均が4日続伸。終値は前週末比73円高の2万8249円だった。前週末の米国でハイテク株が下げた流れから朝方は120円安とやや売り込まれる出だしとなったが、好業績銘柄への押し目買いですぐにプラス圏へと切り返した。下げても下値が2万8000円を割り込まなかったことで底堅さが確認できた模様。1ドル=135円台半ばへじわりと進む円安も追い風に。日経平均は6月ザラバ高値(2万8389円)奪回が間近に迫っている。

 前週末の米国市場は想定外に強かった雇用統計の結果を受けてダウ平均は反発した。朝方に発表された7月の雇用統計は事前予想の倍となる雇用者増で賃金も上昇。にわかに利上げペースアップの圧力が高まり長期金利が上昇した。ダウ平均は米景気や景気敏感株の強さを反映して上昇したが、金利上昇に弱いハイテク株は下落し、ハイテク株の多いナスダック指数は3日ぶり反落へ。主要指数間でバラついた動きとなっている。

 さて、東京市場は日経平均が2万8000円台に入っても変わりない歩調で着々と上げ続けている。米景気の安定と心地よい円安が株高の土台にあって、現在の日経平均の予想PER12.7倍という割安さからすると2万9000円程度までは上値余地が展望できる状態にある。ただ、今週は10日に米7月の消費者物価指数の発表があるため一段の上値追いには慎重な面も見受けられる。