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2022/08/26

 26日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比162円高の2万8641円だった。前日の米株高を好感して朝から200円を超える上げでスタート。その後も米国の利上げ加速をある程度織り込み済みとしたことから買い戻す動きが継続。上げ幅は300円を超える場面まであった。国内面では8月の都区部消費者物価指数の伸びが前年同月比2.6%上昇だったが、事前予想にほぼ沿う形で特別に材料視されることはなかった。終盤は週末とあって上げ幅をやや縮めて取引を終えている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇一服を受けてダウ平均は大きく続伸した。ここ数週間ほど上昇を続けてきた米長期金利がようやく上げ止まりそれを好感した買いが広がった。26日のジャクソンホール会議におけるFRB議長のタカ派的発言を警戒して債券売り(金利上昇)を続けてきたが、この間の売りで利上げ強行姿勢は概ね織り込んできたようだ。それは株式も同じで今回の件はほぼ織り込み完了。相場は会議後のアク抜けを先取りして動き始めている。

 さて、東京市場は直前まで5連敗していた反動もあって全般的に買い戻す動きが継続した。懸念されていた米国の利上げ加速もかなり織り込んできたようで、ジャクソンホール会議後となる来週は不透明要因が消えて、買い方は動きやすくなってくるだろう。チャート面では下値25日移動平均線(2万8246円)近くで反発に転じたことから、同線に沿った下値切り上げの形を継続するだろう。