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2022/09/05

 週明けの市場は日経平均が4日続落。終値は前週末比31円安の2万7619円だった。引き続き米国や欧州の利上げ加速への懸念で序盤から売りが先行。景気に与える負の影響が読み切れず、一時は140円ほど値を下げる場面があった。今晩の米国市場が休場で手掛けにくいこともあったようだ。一方、下値には200日移動平均線(2万7486円)がありここを割り込むほどの力もない。短期的に下げが続いているため後場からは小口の買いで下げ幅を縮小して取引を終えている。

 前週末の米国市場は金融引き締め長期化を警戒した売りによってダウ平均は反落した。朝方に発表された8月の雇用統計は事前予想通りの雇用者の伸びで、過度な警戒が緩んだことから買いが先行した。しかし、現状の利上げでも雇用者が伸びている事実は変わらず、結局は長期的な利上げへの警戒心が勝り売られる展開に。欧州で天然ガス価格が急騰していることも圧迫要因となって一時は500ドル近く売られる場面もあった。欧米の利上げが着地点を見出すまで上値は重そうである。

 さて、東京市場は弱含みのなか本日も方向感なく推移する1日に。急ピッチな欧米の利上げに対する警戒感から買いは入りにくいが、売り物も徐々に消化されてきており、日経平均は下値200日移動平均線にサポートされる形を取り始めている。もうひとつ下には75日移動平均線(2万7395円)も来ており、このゾーンはかなり強い抵抗帯となるだろう。