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2022/09/06

 6日の市場は日経平均が5日ぶりに小反発。終値は前日比6円高の2万7626円だった。昨日の米国市場はレーバーデーのため休場。代わって注目された欧州市場はドイツ株(DAX)が大幅下落。ロシアが天然ガスの主要パイプライン停止を延長したことでDAX指数は2%超の下げを演じてしまった。また、「OPECプラス」が10月の産油量を10万バレル減らすとしたことも原油価格上昇を招き欧州株を圧迫した。こうした流れを受けて東京市場は朝方こそ弱含みで始まったが、下値が浅かったことで売り方が買い戻す動きとなり、10時頃には200円近くも上げる意外高の展開となった。日経平均は直前まで4日続落しており、さらに下値200日移動平均線(2万7478円)をこの日も守ったことで、売り方もさすがにこれ以上は崩せないと見たようである。一方、ロシアによるエネルギー締め付けで一段の価格上昇が危惧されており上値もなかなか攻めきれない。時間が経って日経平均は中頃から再び値を消してしまい、結局は前日終値近辺でもみ合うさえない1日となっている。米国の金利先高観測も依然として根強く、本日は1ドル=141円台と直近安値を更新する状況。この円安は比較的悪い円安と見なされており好材料視されることはなかった。

 個別では新しく10月から日経平均の採用銘柄となるHOYAが上昇。一方、同じく日経平均に新規採用される日電産とSMCは下落している。