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2022/09/15

 15日の市場は日経平均が反発。終値は前日比57円高の2万7875円だった。昨日の米国株が小反発したことで序盤は50円高程度と歩調を合わせる動き。政府・日銀が過度な円安に介入する姿勢をほのめかしている点も短期的な安心感を呼んだようだ。もっとも、介入しても効果は数日程度で足元は見透かされている。インフレと米利上げが根本にあるため円安、株安のベクトルに変わりはないだろう。来週の米FOMCまでは模様眺めに終始しそうだ。

 昨日の米国市場は前日に今年最大の下落相場を演じた反動からダウ平均は小反発した。この日発表された8月の卸売物価指数が前月比でわずかながらも2カ月連続低下したことで午前中は170ドル高と落ち着いた展開。しかし、前日の8月の消費者物価指数の想定外の上昇の影響が残り、午後には一時200ドル超の下げに転じるなど不安定な面ものぞかせている。最終的には指数はプラス圏に回復したが、利上げへの強い警戒感が大きく上値は当分重そうな状況だ。

 さて、東京市場は昨日の急落の余韻が残るなか方向性の出にくい相場となっている。インフレや急ピッチな米利上げといった消化難の材料が多いだけに反発しても上値は知れている。来週はシルバーウィークで休みが多く、外部要因で振れやすい環境だけに持ち越しのポジションは維持しにくい。週末となる明日も開店休業のような閑散相場となりそうだ。