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2022/09/21

 21日の市場は日経平均が反落。終値は前日比375円安の2万7313円で、7月19日以来約2カ月ぶりの安値となった。昨日の米株安にも反映されているように、米国で積極的な金融引き締めが続くとの見方から200円を超える下げでスタート。その後も中国などアジアの株安に連れて下げ幅を広げ一時は400円安近くにまで達した。200日移動平均線(2万7395円)が下値を概ね止める格好となったが、FOMCの結果(今晩)を見るまで買いは入れにくい状況だ。

 昨日の米国市場は長期金利上昇とFOMCへの警戒からダウ平均は反落した。21日の米FOMCでFRB議長が改めて強気の発言をするとの懸念が生まれ売りが先行。10年債利回りは3.60%と11年ぶりの水準まで上昇し、ダウ平均は一時500ドルを超える下げ幅まで示現した。終盤はやや下げ渋ったが、FRBの急激かつ長期的な金融引き締めが景気を冷やすとの見方が一段と強まり、景気敏感株や消費関連株中心に売り込まれてしまった。

 さて、東京市場は引き続き米国の金融引き締めをネガティブに織り込む展開となっている。米国の物価高の要因がウクライナ情勢以外(米国内)にもあるため、景気を犠牲にするという厳しい利上げが現実味を帯びてしまっている。日経平均はとりあえず200日線辺りで下げ渋っているが、状況的に底打ちには見えにくいものがある。明日は米FOMC後の相場で変動の大きい展開とりそうだ。