トップページへ戻る

バックナンバー

2020/07/29

 29日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比260円安の2万2397円で、今月10日以来、約半月ぶりの安値となった。4−6月決算が本格化するなか業績が悪化した銘柄などを中心に売りが強まった。円相場が一時1ドル=104円台に入るなど円高進行を嫌気した売りも広がっている。米国株も下げるなど市場には買い材料が日に日に乏しくなっている印象がある。

 昨日の米国市場は主要企業で市場予想を下回る決算が続きダウ平均は反落した。ダウ平均採用の化学大手スリーエムが決算悪から5%安となり1社でダウ平均を50ドルも押し下げた。同じくマクドナルドも決算を受けて下落。原油先物相場の下げで石油関連株も売られてしまった。追加の米経済支援策を巡る米議会の協議が難航していることも売りを誘った模様。

 さて、東京市場は米株安、円高、決算悪の三重苦に押されて4日続落した。国内では新型コロナの感染者数が増加の一途にあり、日経平均が2万3000円の大台を捉える雰囲気は薄れている。本日は昼過ぎに中国で約3カ月半ぶりに新規感染者数が100人を超えたと伝わり日経平均は下げ幅を拡大。コロナ問題は依然として重荷であることは間違いないようだ。個別では前日に決算発表した日産自が大幅安。マツダや三菱自にも売りが目立った。一方、イオンやセブン&アイ、ソフトバンクグループなどは買われている。