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2020/09/14

 週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比152円高の2万3559円で、2月14日以来、7カ月ぶりの高値となった。先週からの底堅い流れを引き継いで序盤から買い優勢の展開に。時間外取引の米株先物が上昇していることも追い風となった。英アストラゼネカが中断していた新型コロナの治験を再開したと伝わったことも景気敏感株買いにつながっている。

 前週末の米国市場は金融など景気敏感株が上昇してダウ平均は反発した。ハイテク株に比べて割安感のある同セクターはダウ平均に多く、ハイテク株から流れた資金が向かっている面もあるようだ。一方、米議会では追加経済対策の交渉が進まず、11月の大統領選前に新たな経済対策が成立する可能性が薄まった。こうしたこともあってナスダック指数は続落して終えている。

 さて、東京市場は出遅れの内需株中心に買いを集め、本日も底堅く推移する展開となった。時間外取引の米株先物でナスダック指数がある程度反発に転じていたことから先物にも買いが入っていた。指数への寄与度が大きいソフトバンクグループ(SBG)が、英半導体設計大手アームの売却を発表したことを受け大幅上昇。こちらも指数の上昇に寄与している。菅自民党新総裁が決まって値下げを促される大手携帯電話会社(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)が売られ、割安で新規参入している楽天が大きく買われている。