トップページへ戻る

バックナンバー

2024/04/12

 12日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比80円高の3万9523円だった。前日の米国市場で半導体・ハイテク株が買われた流れから300円近い上げでスタート。1ドル=153円台と円安トレンドが続いていることも後押し材料となった。一方、買い一巡後は前日に決算を発表したファーストリの急落が日経平均の足を引っ張って上げ幅を縮小。週末ということもあって終盤は完全に見送り商状となってしまった。

 昨日の米国市場はインフレに対する見方が強弱入り混じりダウ平均は小幅ながらも4日続落した。朝方発表の3月の卸売物価指数が市場予想ほど上昇しなかった半面、週間の新規失業保険申請件数が前週から減り雇用インフレが意識された。強弱材料が相半ばする状況にダウ平均は200ドルほど下げていたが、前日にも大きく下げていたため午後からは買い戻しが強まった。一方、アップルやエヌビディアなどハイテク株人気は強くナスダック指数はなんと3週ぶりに最高値を更新した。

 さて、東京市場は米ハイテク株高に引っ張られて戻りを試す展開。指数寄与度の高いファーストリの下げがなければ(1社で190円安の寄与)25日移動平均線(3万9704円)を超えていた可能性もある。新年度に入ってからの期初の益出し売りという需給上の波乱は峠を越えたようで相場の下値は固まってきた。ただ、上値は思いのほか重めで4万円の大台は届きそうで届かない。