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2022/10/04

 4日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比776円高の2万6992円だった。昨日の米国株が大幅高となったことで開始から400円を超える上げでスタート。その後も売り方の買い戻しが継続的に入り上げ幅を着々と広げていった。北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射したが特に本日はマイナス視されることはなかった。日経平均はきのう、今日の大きな反発で目先的に底入れした格好となっている。

 昨日の米国市場は長期金利の急低下を好感してダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。英国が減税案の撤回を発表したことで財務懸念が後退し、英国や欧米の長期金利低下が加速した。さらに米国の9月のISM製造業景況感指数が事前予想を下回ったことも後押し材料に。これらを受けて売り方の買い戻しも活発化しダウ平均の上げ幅は一時920ドルに達する場面も。金利の低下を伴った株高でひとまず短期的な底入れにはなったようである。

 さて、東京市場は欧米などの金利急上昇という不安から一時的に開放される形となり、ここまで短期的に大きく売られ過ぎていた分を取り戻す動きとなっている。チャート面でも下値2万5500円辺りの節目が効いたようで、ここからの大きな反発は10月相場の底値として機能する可能性が高まっている。明日以降は心理的な節目2万7000円に絡むだけに上値追いにはやや慎重となりやすいだろう。