トップページへ戻る

バックナンバー

2021/10/01

 10月最初の取引となる本日の市場は日経平均が5日続落。終値は前日比で681円安の2万8771円だった。外部環境の悪化からリスクオフ流れが強まり、その結果、週間の下げ幅が1477円安と2020年3月30日〜4月3日以来約1年半ぶりの値下がりを記録するなど、連日低調な商いが続いている。

 昨日の米国市場は米国の債務上限問題やサプライチェーンの混乱が圧迫要因となりダウ平均は大幅反落した。新型コロナ変異株の感染拡大による物品供給網の混乱が今後の経済を下押しするとの見方が強まっている。折からのインフレ懸念もあって幅広い銘柄に売りが出てしまった。連邦債務上限問題を巡る与野党協議の難航も相場の重しに。恐怖指数(VIX)は一段と上昇して相場が不安定化している様子がうかがえる。当面は調整含みの動きとなりそうだ。

 さて、東京市場は米連邦政府の債務上限問題や、中国景気リスクなどへの警戒感は根強く、手控え気分が強い状況から先物主導で下げ幅を拡大、日経平均は1か月ぶりの安値水準まで調整となり、東証株価指数(TOPIX)も節目の2000ポイントを割り込んで大引けを迎えるなど、景気減速懸念により先行き不安の高まりから、来週も海外市場の動向を睨みながら神経質な展開が続くと思われる。