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2022/07/26

 26日の市場は日経平均が続落。終値は前日比44円安の2万7655円だった。前日の米国株は高かったもののハイテク株安が響き日経平均はマイナスでスタート。政府が今年度の成長率見通しを3.2%から2.0%に引き下げるなど、ファンダメンタルズの軟化がやや重荷となっている面もある。売り一巡後は下値が200日移動平均線(2万7570円)にサポートされたこともあって徐々に下げ幅を縮めたが、商いが一段と細っており方向性を出しにくい状況だ。

 昨日の米国市場は秋以降の利上げペースが緩まるとの期待からダウ平均は反発した。今月の利上げ0.75%はすでに織り込み済みで市場の関心は9月の利上げ幅に移っている。こちらの利上げ幅が最近の景気指標の悪化で非常に限られるとの見方から押し目買いが入ったようだ。一方、今週はハイテク大手の決算発表が多く、内容を見極めたいとのムードからこちらは軟調に。指数ではナスダックだけが続落している。

 さて、東京市場は目立った材料の見当たらない中、日経平均は小幅安でもみ合う1日に。新型コロナの感染急拡大で自主的な行動制限が出始めるなど経済活動への影響が気になる状況でもある。下値を売り込む強い材料は見当たらず2万7000円台後半は当面維持しそうだが、劇的な景気回復も期待できないため、積極的な買い手も乏しい状況が続きそうだ。