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2024/03/14

 14日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比111円高の3万8807円だった。前日の米国市場でハイテク株が軟調だった流れを受けて売りが先行。日銀のマイナス金利解除観測も引き続き重荷となって下げ幅は一時300円近くまで達した。一方、売り一巡後は小口の押し目買いで徐々に水準を回復。13時以降はプラス圏に値を戻し底打ち感を強めていった。時間外取引の米国株指数先物が堅調に推移して日経平均を下支えた面もあるようだ。

 昨日の米国市場は出遅れ株に買いが入りダウ平均は小幅ながらも3日続伸した。市場では米経済がかなりの利上げにもかかわらず、足元の経済指標が安定していることで景気軟着陸への自信を深めている。この日は景気敏感株など出遅れ株が買われてダウ平均の上げ幅は一時200ドルに迫る場面もあった。一方、長期金利がじわりと上がり後半相場は徐々に上げ幅を縮小。金利上昇に弱いハイテク株は全般的に売られてしまいナスダック指数は反落している。

 さて、東京市場は半導体株中心に売りが先行したものの前場でほぼ一巡し下値が徐々に落ち着く展開。来週の日銀の金融政策会合におけるゼロ金利解除を事前に織り込む状況となっている。為替は円相場が高止まりしているものの一段と上昇する雰囲気はなく、こちらもそれなりに織り込みが進んでいるようだ。日経平均の今週の下値は全て25日移動平均線(3万8714円)に守られている。