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2023/12/01

 12月最初の取引となる本日の市場は日経平均が反落。終値は前日比55円安の3万3431円だった。前日の米国株は大きく上げたものの、ハイテク株に限ってはさえない動きだったため、寄り付きを50円高で入った後は小口売りに押され、前日終値近辺でもみ合う展開となった。小さい節だが3万3500円を超えると伸び悩む傾向が今週は続いている。師走相場は上昇期待が強くいずれは上値を取ってくるだろうが、今日のように小口売りをこなす時間はもう少し必要のようだ。

 昨日の米国市場は引き続き利上げ局面終了を織り込む形でダウ平均は大幅に3日続伸。8月上旬以来約4カ月ぶりに年初来高値を更新し、22年1月以来の高値となった。10月の米個人消費支出物価指数でコア指数が前月から減速。利上げ終了を後押しする結果となった。また、ダウ平均の構成銘柄セールスフォースが業績上方修正で10%近くも上げダウ平均を140ドルあまり押し上げたことも大きかった。一方、ハイテク株は売られナスダック指数は小幅続落となっている。

 さて、東京市場はミクロ的な買い材料不足で本日もモタつく相場に。日米の長期金利低下で株価水準は後押しされたが、ここから先の景気や企業業績に高金利やインフレがどう響いているのか少し気になるところでもある。日足チャートは高値圏で水平方向にもみ合う動きを2週間ほど続けている。11月上旬に急騰した過熱感を冷ます日柄調整と見え、来週末の米雇用統計をクリアしたら軽くなってこよう。