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2021/12/20

 週明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比607円安の2万7937円で、今月6日以来、2週間ぶりの安値となってしまった。前週末の米国株下落を受けて売り先行の展開に。10時半過ぎに中国人民銀が利下げの発表をすると、これがかえって中国景気の弱さを連想させたようで売り物が一段と膨らんでしまった。世界的なオミクロン株の感染拡大も重荷となり、株を枕に年越しという雰囲気は今日の動きでなくなっている。

 前週末の米国市場は日米欧の中央銀行が金融政策の正常化を相次ぎ決めたことが改めて嫌気されてダウ平均が大幅続落した。15日に米FRB、16日に欧州ECB、17日に日銀と相次ぎ金融政策の転換を示唆。市場にお金が入りにくくなるとの懸念から目先筋の売りが膨らんでしまった。欧米では新型コロナの変異株オミクロンの感染拡大が急で行動規制を強化する動きが広がっており、これも売り要因となってしまったようである。

 さて、東京市場は世界主要国の金融政策の変化に敏感に反応し本日も下値を広げる展開となってしまった。日米欧はインフレ警戒で引き締め方針、中国は景気への配慮から緩和の方針で、本日の市場はどちらに対してもネガティブに反応している。もともと新型コロナの感染拡大から買いが入りにくくなっていたためここでの調整はやむなしといったところ。明日も荒れた値動きが続きそうである。