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2021/07/29

 29日の市場は日経平均が反発。終値は前日比200円高の2万7782円だった。前日の米国株は指数間によって高安まちまち。しかし、ハイテク株の多いナスダック指数が上げたことで日経平均は序盤から買い戻しが入る展開となった。昨日に下げた反動もあった模様。一方、国内の新型コロナの感染者数が連日で過去最多を更新するなど経済活動への影響が懸念される状態となっている。日経平均は200日移動平均線(2万7804円)に接近したところで上値がつかえてしまった。

 昨日の米国市場は米国内の新型コロナの新規感染者増を嫌気してダウ平均は続落した。変異株の世界的な広がりから世界経済の先行き懸念も重荷となっている。この日はFRBが金融政策の現状維持を決定。想定の範囲内であったため市場の材料にはならなかったが、早期に量的緩和を縮小する様子でなかったことは一定の安心感をもたらしたようだ。主力ハイテク株は好決算を背景に買いが入りナスダック指数は反発に転じている。

 さて、東京市場は日経平均が反発に転じるも出来高がまだ薄く、昨日のリバウンドの域を出ない状況。2万8000円の大台になかなか届かず新型コロナの感染拡大の影響が上値の重さに表れている。東証2部やジャスダックなど新興市場も最近はさえない動きとなっており物色に手詰まり感が出てきている。新型コロナに関する政府からの具体的な声明や政策はなく、当面は重苦しい相場が続きそうだ。