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2022/01/17

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前週末比209円高の2万8333円だった。前週末の米国株はダウ平均以外の指数が上げたためこの日は買い戻しが先行した。直近2日間で640円下げていたところに、先週末14日に日銀が約3カ月ぶりにETFを700億円買ったことが支えとなった面もある。もっとも、買い戻しが一巡すると続く買いが入らず実需不在は相変わらずの様子。日経平均は上値2万8500円の心理的なカベに届かず取引を終えている。

 前週末の米国市場は12月の小売売上高を受けてダウ平均は続落した。この日発表された小売売上高は前月比1.9%減と事前予想の0.1%減を大きく下回った。インフレや新型コロナの感染拡大の影響を指摘する声があり景気敏感株買いに慎重になったようだ。一方、先行して下げていたハイテク株には値頃感による買いが入りナスダック指数は反発。原油相場の上昇を受けて資源・エネルギー関連株も買われていた。

 さて、東京市場はひとまずの売り方の買い戻しで下げ止まる1日に。国内で新型コロナの感染拡大が止まらないことで新規の買いが入りにくくなっている。寄り前に発表された11月の機械受注は事前予想を少し上回ったが全体の買い材料にはなっていない様子。出来高も控えめで本格的に反転する感じではない。東京都などに「まん防」が適用されるとの報道も上値を重くした。