トップページへ戻る

バックナンバー

2023/02/27

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比29円安の2万7423円だった。米株安を受けて序盤は150円ほど下げるスタートとなったが、75日移動平均線(2万7299円)や200日移動平均線(2万7273円)に安値が達したところで盛り返し、その後はじわじわと下げ幅を縮める展開となった。1ドル=136円台まで入った円安が相場を下支えた面も大きいようだ。トピックスは午前中早々にプラス圏入りしており全体の底堅い基調は依然として保たれている。

 前週末の米国市場は長期金利の上昇を受けてダウ平均が大幅反落。昨年12月中旬以来の安値となった。この日発表された1月の個人消費支出の物価指数が事前予想を上回ったことで景気の強さを確認。インフレへの警戒感から利下げ時期が遠のくとの見方が広がった。ダウ平均の下げ幅は一時500ドルを超える場面も。金利に弱いハイテク株も値下がりしナスダック指数は3日続落。こちらは約1カ月ぶりの安値となっている。米国株は再び金利との戦いとなっている。

 さて、東京市場は米株安と円安という好悪2つの材料に挟まれ最終的には大きな変化のない1日に。ザラバで下値を試す場面はあったが移動平均線にサポートされてかえって底堅い印象を強めている。参院の次期日銀総裁の所信聴取については今のところ新しい発言は出ておらず材料とはならなかった。企業の想定為替レートである1ドル=135円を超えた円安で自動車など輸出企業の収益下ブレ懸念は遠のいている。