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2023/10/23

 週明けの市場は日経平均が3日続落。終値は前週末比259円安の3万999円で今月6日以来の3万1000円大台割れとなった。米株続落を受けてこの日も売りが先行。中頃からは3万1000円まで下値を広げてしまった。昨日の一部主要紙で日銀のイールドカーブコントロールの再修正論が報じられたことも警戒売りにつながったようだ。米長期金利が5%近辺で張り付いている状況ではなかなか買いが入らない。結局、日経平均はこの日の安値圏で取引を終えている。

 前週末の米国市場は中東の地政学リスクが重荷となってダウ平均は3日続落した。イスラエルとハマスの衝突が続き地上戦が危惧されるなか、投資家はリスクオフの姿勢を引き続きとっている様子。この日は長期金利の上昇は一服していたが、依然として高水準で推移していることは警戒要因となっている。その金利の高止まりを反映してハイテク株の多いナスダック指数は4日続落。決算に対する期待感はあるもののこの日は約5カ月ぶり安値となった。

 さて、東京市場は米長期金利、中東情勢などの不透明要因でこの日もさえない展開。一時下げ渋る動きは出てきているものの、各種情勢の着地点が見通せない状況ではなかなかアク抜けも出来ないようだ。一方、輸出関連株を中心に国内主要企業の中間決算は好調との見方が主流。ここでの押しはある意味買い場でもあり、10月4日の一番底(3万487円)に近いところで打診買いをするのもありだろう。