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2021/01/22

 22日の市場は日経平均が反落。終値は前日比125円安の2万8631円だった。前日の値上がりで高値警戒感が出たのか序盤は手じまい売りが優勢となった。200円以上下げたところで売り一巡となると、徐々に押し目買いが入り下げ幅を縮小。来週から国内主要企業の10−12月決算が本格化するため積極的な上値買いは入らなかったが、新興市場は本日も堅調に推移するなどリスクマネーは依然として市場に滞留。全般的には株高基調を続けそうだ。

 昨日の米国市場は過去最高値に達した反動から目先筋の利食い売りが出てダウ平均は3日ぶりに反落した。ハイテク株への決算期待からこの日も高く推移する場面が続いたが、取引終盤にかけてダウ平均はマイナスに転じてしまった。しかし、ハイテク人気は根強くナスダック指数、S&P500種指数は揃って最高値を更新。市場の強気姿勢は保たれている。バイデン大統領は昨日にワクチンの供給加速のための10個の大統領令に署名し、これも相場の下支え要因となった。

 さて、東京市場は日経平均が2万9000円の上値のカベを意識するなど買い方がやや慎重になっている状態だが、カネあまりを背景とした押し目買い意欲は強く基調そのものは大きく変わっていない。英紙が東京五輪について日本政府が中止の方向と報じたが大勢に影響はなく全体的に底堅かった。チャート面では10日移動平均線(2万8476円)が短期のサポートの目安となっている。