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2023/08/04

 4日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比33円高の3万2192円だった。米国株の下げや米長期金利の上昇を受けて序盤は一時200円を超える下げを演じたが、3万2000円の大台を下回ったところで買いが入り、その後は一転してプラス圏に戻すなど目先の下値に到達感も出始めている。今晩の米雇用統計発表や週末ということもあって中頃以降はもみ合い続ける膠着状態に。現状では3万2000円のレンジ下限以下を売るまでの材料ではないようだ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が一段と進みダウ平均は続落した。米国では足元の経済が予想以上に強いことに加え、国債増発や格付け機関による格下げなどで金利先高観が強まっており、この日は10年債利回りが一時4.19%と昨年11月以来、約9カ月ぶりの水準まで上昇した。これを受けてこの日も株式は売りが優勢となってしまった。ただ、指数は一時プラス圏に顔を出すこともあり売り一色ではなくなっている。雇用統計次第では下げ止まる可能性もありそうだ。

 さて、東京市場は日本や米国で長期金利が上昇する逆風下にありながらも相場は徐々に下げ渋る動きに入りつつある。日経平均は7月12日安値(3万1791円)に続く2番底的な安値(3万1934円)を本日につけ、何とかこの辺りで踏み止まろうという雰囲気にあるようだ。米長期金利の上昇が止まればリバウンドの動きに来週は入ってくる可能性がある。