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2021/05/19

 19日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比362円安の2万8044円だった。前日の米国株が下げた流れを受けて売り先行の展開。昨日に想定以上の戻りを演じていた反動も加わり一時は563円安(2万7842円)まで売られる場面があった。米国株や米景気頼りの日本株は外部環境が良くないと単独では上がれない。今期の企業業績はある程度回復する見込みだが、足元では新型コロナの感染拡大も止まらず見通しに自信を持ちにくい状況である。

 昨日の米国市場は住宅着工件数の低下を嫌気してダウ平均は続落した。朝方発表された4月の住宅着工件数が事前予想以上に減少。景気への楽観的な見方が少し後退して景気敏感株に売りが出た。主力ハイテク株への売りが続いたのも相場の重荷となった模様。朝方は小高く始まっただけにかえって上値の重さを感じさせる1日となってしまった。とりあえずダウ平均は3万4000ドル台を維持しているが、最高値更新には時間がかかりそうな雰囲気にある。

 さて、東京市場は日々大きな上げ下げを繰り返すなどいまだに落ち着きを取り戻せない状態が続いている。ここまで下げた割に上値の重さがやや目立ち、トレンド回復には時間のかかりそうな雰囲気が伝わってくる。暗号資産の代表格ビットコインが大幅安となっており、ここまで金融相場で上げてきた金融資産全体が不安定になっている面がうかがえる。